結婚できるの?
「なら良かった。最近、俺の誘いには乗り気じゃなかったし、元彼と会ったことまで聞いたから……。亜里沙ちゃんの本音が気になってたんだ」

「ごめんなさい、気を遣わせて。確かに元彼と会った直後は、しんみり考え込んじゃってました。でも、先輩にお祝いしてもらえるのは、本当に嬉しいんです」

「よしっ! それ聞いて安心した。4月は期待してて!」

「あっでも、いつものお店で充分ですからね」

「ホテルのスィートルームを予約するよ! 二人で最高の夜を過ごそう」

「えっ?」


目を丸くした亜里沙を見て、毅は大笑いする。


「冗談に決まってるじゃん! そこまでは出来ないけどさ、とにかく期待してて。俺も楽しみにしてる」
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