結婚できるの?
「先輩、ほんとに気持ちだけで充分なんです。いつもの焼き鳥屋さんにしましょう!」


毅は冗談だと言ったが、実際にホテルの部屋など用意されたら困る。

普通に祝ってくれたら、本当にそれだけで充分なのだ。

だけど毅は大きく手を振って強調する。


「祝い事はパーッとやらなくちゃ。目標を達成した節目くらい派手にやろう!」

「でも、何か申し訳なくて」

「遠慮は禁物! その代わり、俺の目標が叶ったときも、亜里沙ちゃんにお祝いして欲しいな」

「先輩の目標は何ですか?」
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