結婚できるの?
千香だったら、どうするだろう?

千香に相談したら、何て言うだろう?

亜里沙は自分でも不思議だった。

同じ職場の毅はともかく、陽太よりも千香の顔が先に浮かぶなんて。

そんな自分に驚きながら、千香の考えを聞いてみたい気持ちが膨らんでいく。

数年前、千香とは同じ目標を追いかけていた。

その同じ目標、タレントとして活躍する夢は二人とも叶わなかったけれど。

それでも昔の同志として、元親友として、千香の顔が浮かんだのだ。
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