結婚できるの?
「亜里沙は結婚とか、全然考えないんだ?」

「今はね」


人生の中で結婚を最重視していたら、智和とは別れなかっただろう。

結婚相手として、智和は申し分ないのだから。

彼のプロポーズを断ったことは、大きな間違いだったのか……。

そうは思いたくないのに、考えてしまう自分が亜里沙は苦しかった。


「そうだよね。結婚が全てじゃないし、亜里沙は私より2才若いし」

「たった2才の差なんて、ないに等しいよ」
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