結婚できるの?
今は亜里沙の中で、陽太への執着は消えていた。

他に好きな人も、気になる人もいない。

恋愛に関しては真っ白な心境だった。


◆ ◆ ◆

良く晴れた朝だった。

亜里沙にとって一週間ぶりの休日で、毅に告白されてから四日目。

ベッドから起き上がった亜里沙は、休日でも寝坊しなかった自分に満足して、カーテンを開けた。

窓から差し込む陽光は明るく暖かい。

その眩しい光は、亜里沙の心にも希望を吹き込むようだった。
< 709 / 744 >

この作品をシェア

pagetop