結婚できるの?
ジーンズにTシャツ、その上にパーカーを羽織ったラフな格好で、亜里沙は外に出た。

靴はお気に入りのスニーカーを履いたから、散歩にはちょうどいい。

今日なら何時間でも歩けそうな気分だった。

亜里沙は一駅先まで歩き、テラス席のあるカフェに入った。

ホットドッグとアイスコーヒーを注文して、テラス席に座る。

目の前に広がるのは、どこにでもあるような街の風景。

通りを車が行き来し、歩道を歩く人々がいる。

平凡な光景だが、初夏の風は凄く心地良かった。
< 711 / 744 >

この作品をシェア

pagetop