結婚できるの?
「5年後だったら、亜里沙はきっと立派なインストラクターになってるね」

「陽太も音楽は続けてね。この前のライブ、カッコ良かったし」

「本業にするのは無理でも、音楽は続けるよ」

「絶対だからね!」

「うん! 俺の中でロックは永遠だからさ。……なーんて」

「なーんて、は余計だよ」


亜里沙は笑いながら、肘で陽太の腕を小突く。

陽太も無邪気な少年のように、亜里沙の肘を押し返した。
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