史上最悪!?な常務と
こんなの、
秘書失格だって言われちゃう。
ど、どうしよう…。
「え…えっと…」
「ああ、俺がね、
運転したいって無理に代わってもらったんですよ?」
へ?
常務は平然とした顔して答える。
「いつも運転してもらってばっかりだと、
いざ自分が運転するときに感覚が鈍ってしまうかも…
ってね?」
よくもまあ、
そんな適当な言い訳できたもんだ。
彼の言葉に呆れてしまう。
「ふうん…。
私はまた、もう相手が決まっているというのにまた誰か新しい…」
「父さ…!、社長!」
にっこり笑って常務が社長の言葉を遮る。