史上最悪!?な常務と
「おはようございます、
嵯峨野常務」
顔をあげると島津さんが彼に挨拶していた。
「ああ」
そっけなく無愛想に答える常務。
そこへ今度は甲高い声。
「おはよおございますぅ!」
向島さんと墨染さんがそろった甘ったるい声で
彼に挨拶する。
あー、なんかこのふたり、
もう見え見え。
常務も彼女らのほうをチラッと見ただけ。
そんな態度取られてるってのにどうしてふたりは
常務と甘い時間とか言ってんだろ?
もしかしたら彼女らの勝手な妄想なのかもね。
あんな態度からして彼は永久に相手にしない
と思うんだけどなあ。