史上最悪!?な常務と
「そうかしら?
桃山さんの表情見てたらわかるわよ」
そう言ってにっこりと笑う。
年齢的にお母さんと似てる感じだから、
そうやって笑われるとこんな人でも嬉しいような、
懐かしいような、
そんな感じ。
「…あのふたりに振り回されたり、
常務のこととか…。
いろいろ思うところあるんじゃないの?」
彼女はゆっくりと言葉を続けた。
う、そう言われたらそんな感じなんですが。
でも一応あんなふたりでも先輩だし、
仕事できるから文句言えないし。
常務のことだって悪口をひとにいうと、
どこから彼に届いてクビになるかわかんないし。
「で…でも…その…」
「話すことですっきりすること、
あると思うし」
そんなこと言われたら…。