史上最悪!?な常務と
あれ?
なんか、
なんだろ。
島津さんが菩薩さまに見えてきた…。
目をごしごしとして再び島津さんを見る。
「あの…」
「よかったら今日、
仕事終わったら少し話しない?
ああ、…そんなに時間は取らせないから」
「え?」
「桃山さん、今までもいろいろ大変だったものね。
ここでゆっくり話して少しでも吐き出さなきゃ、ね?」
そこまで言われると
なんだか今まで気負って頑張ってきた力が抜けてゆく。
本当にお母さんみたいな…。
「は…はい…」
島津さんって思ってたような変な人じゃなかった。
本当はやさしいいい人なんだ。
ちゃんと今までのアタシの報われない苦労とか見てくれてたんだ。
さすが大先輩。