史上最悪!?な常務と
ちょ…。
話がわからな…。
アタシが考える隙もなく、
さっきの子ども連れの女性が涙ぐんで話をはじめる。
「この子ね…。
本当は今生きてることが難しい病気をもって生まれてきたの…」
「え?」
「心臓が悪くて手術もできない状態で…」
さっき挨拶してくれたその男の子は彼女の隣でおとなしく座り、
本を読んでいる。
どう見ても元気に見えるのに。
そんなに辛い思いしてきたんだ…。
両親を亡くしたアタシにとってその彼女の話はとても胸に痛く伝わってくる。