史上最悪!?な常務と
「じょ…常務だからって…
そんなの、えっと…
いい加減にしてくだいよねっ」
しまった、言ってしまった…!
「なんだ?その態度は?
二度とその口たたけないようにしてやろうか?」
彼はドアノブから手を下ろし、
アタシの方へ振り返った。
あわわわ…、
だ、だいたい、
わけわかんないこと言ってるのってそっちでしょ。
「う…」
ドキドキし始める心臓。
音が聞こえてしまうんじゃないかってくらいに。
なんでアタシ、このひとのこと、
好きなんだろう。
大嫌いと同じくらいに大好きで。
このひとには敵わない。
…え?
っていうか、ちょっと待って。
少し前?
駅?
男のひと?
あ…。
もしかしたら。