史上最悪!?な常務と





----「常務、お疲れですか?」

聞こえた声にふと気がつく。

どうやら少し眠っていたようだ…。


部屋は静まり返り、
デスクの上には散乱した書類。

自分がまだ仕事の途中だったことを理解する。


声の聞こてた方を見ると塩屋が立っていた。


「勝手に入ってしまい申し訳ありません。
何度ノックをしても返事がなかったもので」

そう言って彼が謝る。


「あ、そうでもない…。
子供の頃の夢をみてた、
まだ祖父がいてたころ…」


「ああ、懐かしいですね。
会長が存命だったころは私もよく家にお邪魔させていただきました」

そう言いながら彼も懐しそうな顔をして目を細める。


< 242 / 493 >

この作品をシェア

pagetop