史上最悪!?な常務と
はじめは彼女が羨ましかっただけ。
自分にないものを持っている彼女が。
次第に想いはそれだけではないことに気づき、
でも捕まえようとするとスルリとすり抜けられてしまう。
だから素直になるのが怖かった。
今までの女性たちとは違うから、
いい年をしてどうしていいのかわからず…。
そう、桃山は物や金、
軽々しいセリフなんかで動くような人間じゃない。
だから手段は尽く裏目に出て…。
きっと彼女は俺に対していい感情は持っていないだろう。
でもそれはここまで来てしまったらもう仕方ないことだ。
それでもどうにかして側に置いておきたい。
それだけ。