史上最悪!?な常務と
車を道の脇に止めて、
その小学生の集団をしばらく見つめる。
男の子3人に女の子がひとり。
女の子のほうになんとなく見覚えがある…?
いや、でも小学生に知り合いなんていやしない。
それでももう少しちゃんと確かめようと車の窓を開ける。
「…オマエんとこ、
また兄ちゃん来るんだろ?」
「来ないもん!」
「いっつも兄ちゃん来てんじゃん?
変なのー」
「うるさいっ!」
喧嘩…?
からかう男の子の声と負けじと言い返す女の子。
「だってお父さんもお母さんもいないんだろ?
だから兄ちゃんだろ?」
「そんなの偽者じゃん!」
「違うもん!」
-お父さんもお母さんもいない-
その言葉で思い出した。