史上最悪!?な常務と
「あれ?違った?
なんだ、てっきり常務のこと好きなのかと思ったわ」
「向島さん、あはは…、そんなこと、ないわよ?
ほら、今のっ…、桃山さんの顔、真っ赤…」
必死に笑いをこらえながら墨染さんがアタシを指さして言う。
「ほんと、やっぱり桃山さん、
常務のこと好きなんでしょう?」
う……。
どいつもこいつも。
アタシは恥ずかしいやら腹立つやら。
「仕事っ!…」
アタシの言葉にふたりはびっくりした表情を見せる。
あっ、しまった、いくらなんでも先輩にそんな…。
「仕事…?」
「仕事が?」
わかってくるくせになんで聞いてくる?
そう思いながらも
「すみません、…仕事、しましょう…」
小さな声で答えた。