史上最悪!?な常務と
少しだけ顔をあげる。
目があった!
「嫌いで結構」
それだけ言うと彼は自分の部屋へ入っていった。
うわー…。
マズイ。
これはマズイ。
向島さんと墨染さんは顔を合わせてくすくすと笑っている。
き、嫌いで結構って…。
これって誤解された?
それすごく困る。
でもこれから先だって常務と一緒なら面倒なことに巻き込まれるに決まってるから。
だったら嫌いってことで関わらなくてすむのなら…。
そう自分に言い聞かせてみるけれど。
やっぱり誤解されたという思いが自分の中にあって…。
どうしよう…。
違いますって言えるわけもない。
そんなこと言ったら。
もう、なんでこんなことになるの。