史上最悪!?な常務と

「…すみません…、
ちょっと通してもらっていいですか…？」


アタシは小声で周りの人たちに断りながらやっと常務の隣にたどり着く。


「…なんで、ここにいるんですか」


アタシの声は聞こえているはずなのに彼はじっと前を見ている。


「ちょっと…常務…」


返事くらいしてよ。

こっちくらい向きなさいよ。


「ちょっ…、」


今度のアタシの声に彼はギロリとこちらを睨むように見て一言。

「授業中なんですが、
静かにしてもらえますか？」


「…う、すみません…」


ってなんでアタシが謝るの？


あーなんか腹立ってきた。