史上最悪!?な常務と

「ちょっとなに1年後輩って強調してんのよっ!」


ほら、やっぱり。


「だって向島さんのほうが1つ年上でしょ?
もう三十路…」


「うっ…うるさいわねっ!」


呆然としながらアタシはふたりのやりとりを見る。



「まあまあ…、
仲良くやりましょうよ」

そしてまた塩屋室長が止めに入る。


なんかやだ、ここ。

仕事じゃないことでいろいろ気遣いしそう。



「桃山さん?
若いからって何もしなくてもいいなんて思ったら大間違いなんだから。
そのままじゃ、
学生に間違われるんじゃないの?」



はあ?

なに、アタシに八つ当たりしてるんですか。

そりゃ自分であんまり化粧っ気ないってわかってますよ。

地味だってことも自覚してますよ。


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