史上最悪!?な常務と

「あのね、お姉ちゃん？
さっきからカナタお兄さんは悪く無いって言ってるんだから、
悪くないの！
そんなにアタシのこと、
信用出来ない？」


小生意気にアタシに説教をするサキ。

でも言ってることは間違ってはいないから何も言えない。

そんなアタシを見て常務はクスクスと笑っている。


「それから、
カナタお兄さんもっ！
前にお姉ちゃんのこと好きって言ってたのに、
そんな言い方したら嫌われちゃうよ？！」


「……！」

サキの言葉に常務が焦ったような表情を見せて笑う。


「ちょ、サキちゃん、
今、ちょっと…、
ああ、うん、そうだね。
サキちゃんの言うとおりだよ。
ほんとサキちゃんには参ったなあ」


は？
なんて？

サキ、今なんて言ったの？

なんかとんでもないこと言わなかった？