史上最悪!?な常務と

「ねえ、サキちゃん?
ちょっとお姉ちゃんにきちんと謝りたいから…。
素直になりたいから、
そうだな、
これから彼女をデートに連れて行ってもいいかな?」


サキは明るい表情でうなずいた。


そして同時に休憩時間の終わりを告げるチャイムが鳴る。


「アタシ、まだ授業あるから。
ここでバイバイね」


「そうだね」


常務がそう答え、
背を向けたときサキは彼の背中に向かって言った。


「本当に今日はありがとう」



アタシは頭が混乱したまま、
常務に腕を掴まれて教室を出た。



< 302 / 493 >

この作品をシェア

pagetop