史上最悪!?な常務と
「ねえ、サキちゃん?
ちょっとお姉ちゃんにきちんと謝りたいから…。
素直になりたいから、
そうだな、
これから彼女をデートに連れて行ってもいいかな?」
サキは明るい表情でうなずいた。
そして同時に休憩時間の終わりを告げるチャイムが鳴る。
「アタシ、まだ授業あるから。
ここでバイバイね」
「そうだね」
常務がそう答え、
背を向けたときサキは彼の背中に向かって言った。
「本当に今日はありがとう」
アタシは頭が混乱したまま、
常務に腕を掴まれて教室を出た。