史上最悪!?な常務と

「デ…デデデデーットって??」


その聞こえた単語に耳まで熱をもって赤くなっていくのがわかった。


「いい年してなに、
赤くなって緊張してんだ?」


なのに、
なんでこの人はこんな余裕なの。

涼しい顔して。

悔しい。

やっぱり腹が立つ。


「いい年って失礼なっ!
緊張なんかしてません!」


必死になって言い返してもそれは余計に自分が緊張してますって
言ってるようなもんだ。


「そう、じゃあ行くか」


「え?
だからそれってどういう…
だいたい、デートってのはですね…」


「今更、なんだ?
さっき言ったのに聞いてなかったのか?
どうしようもない奴だな…」


「どっ、どうしようもないって
どういう意味ですかっ!」








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