史上最悪!?な常務と
「あー、アタシも知ってる。
それにこないだも彼女が会社に来てたよね?
キレイだったけどちょっとイラっとするわ」
思い出したように向島さんが大きな声を出す。
「わかる、わかる。
天然でしょ?
わかっててやってるワルよりもタチが悪いわ」
うんうん、と納得する墨染さん。
「…わかっててやってるワルも大概だと思いますが…」
島津さんがぼそっと言う。
もう、やめてよ、そんな話。
わかってるもん、それくらい。
昨日の出来事は刹那的なもの。
もう夢の中の出来事、
そう思わないといけないのはわかってる。
常務の言葉がウソでもホントでも
昨日はふたり一緒にいたんだもん。
それだけはまぎれもない事実。
「だ…、だって…夢みるくらい、
かまわないじゃないですかっ!」
突然のアタシの言葉に3人は呆然とする。