史上最悪!?な常務と


そして視線を上げると、

「…あ、はいっ、
ええ、…はい、はい。
わかりました」

あれ?
墨染さん?

なんかいつもと違う?

向こうで墨染さんが焦ったように電話対応をしていた。


どうしたんだろう?


墨染さんが電話を切ってからみんなに聞こえるような大きな声で言った。


「今から社長が来るって。
なんか機嫌悪そうよ~。
だれか仕事でなにかやらかしたんじゃないの?」


「やだー、
アタシ、何もやってないわよ。
島津さんか桃山さんじゃないの?」


眉をひそめて向島さんがこっちを見た。

え?
アタシ?

失敗しないようにとは思ってるけど、
まだ失敗なんかしてないし。

っていうかまだって変だけど。

でもなにもやってない。


島津さんのほうをそっと見る。

「常務が留守の間、
連続休暇をいただいていたので自分には関係ありません」


「まあまあ、
誰かが何かやったって決まったわけじゃないんですから。
落ち着いて」

室長が苦笑しながら両手で静かにするように上下に動かす。



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