史上最悪!?な常務と
「ねえ、なかなかの金額でしょ?
ほら、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん…」
レナは金額を指さして数え始める。
「え…?ちょっと…、
でもこれって学費にしては高すぎない?」
そりゃ、ある程度の金額は考えてたけど、
放課後に開講している教室なのにそこまでは…。
「うん、アタシも変だなーっと思ったんだけど。
その小切手をダンススクールの先生に渡した人が
振出人?だっけ?
その名前のところ見てもらったらわかるって…」
「振出人…って…?」
「でもアタシ、このひと、
知らないのよねー。
心当たりないし、
お姉ちゃんは知ってる?」
どうしてそんなややこしいこと?
「ねえ、見て?」
そしてレナは振出人の箇所の名前を指差す。