史上最悪!?な常務と
そこにあった名前は
如月 エミ。
「如月…、エミ…?」
「なんかねえ、
ダンススコールの事務の人も言えないとか、
知らないとかそんなことばっか。
なんか変でしょ?」
「そう…」
「そんなでなんか受取ってもいいのかなあ?
お姉ちゃん?
どう思う?」
だれ?
このひと?
ダンススクールの役員かなにか…?
違う、如月…、どこかで。
「あっ」
アタシは思わず小さな声をあげる。
「どうしたの?
お姉ちゃん?」
不思議そうな顔をしてレナがアタシの顔を覗きこむ。
知らないけど。
フルネームでちゃんと彼女の名前を知らないけど。
彼女の姿も話でしか知らないけど。
もしかしたら、この人。