史上最悪!?な常務と
「あ、そうだ。
ちょっと貸して?」
そう言って彼はアタシが持っていた雑誌を再び取って
どこかページを探す。
「確か、姉ちゃんの会社のこと、
載ってたんだよな…」
うちの会社…?
「えーっと、あった、あった。
ここだよ?」
そう言って開いたページをアタシに見せようとした。
すると横からレナが顔を出してきた。
「あー、アタシも見たい!」
「あ、ちょっと、
まだ見てないんだから」
「いーから、いーから」
そう言いながらレナは雑誌を取り上げて開いたページをじっと見つめる。
「ホントだ、すごいね。
お姉ちゃんの会…」
そして急に黙りこみ、
怪訝そうな顔をした。
「レナ?
どうしたの?」