史上最悪!?な常務と
電話?
なんでこんなとこにアタシ宛に電話なのよ?
「早く!
3番に繋ぐから」
「あの、誰ですか…?」
すると向島さんはニヤっと笑って言った。
「それは出てからのお楽しみ!」
は?
なに?
その電話の繋ぎ方。
はあ、と大きくわざとらしいため息をついて、
アタシは光るランプボタンを押して受話器をあげる。
「お電話かわりました、
桃山です」
「あの、桃山さん?
お仕事中ごめんなさい。
はじめまして」
はじめまして?
だれ?
この女のひと。
若い女性の声だけど聞いたことない声。
「如月 エミです」