史上最悪!?な常務と


最後に土手で一緒だったときに確かめればよかった。


アタシのこと、
好きだっていったことは本気?って。


将来決まったひとがいるとか、
いないとか、
言い争いみたいに言ったことは言ったけど。

でも確信は、ない。


少しでもその可能性があるのなら、
もっと強い気持ちになれてたかもしれないのに。


でもあのときは、
好きだって言ってくれたことだけで、


キラキラの太陽と
土の匂い、草の匂い、
そんな中での出来事だったから…。


なんだか彼がすごーく身近に感じたし。


だからその時だけの瞬間でも、
それでいいって思った。


まあ、物語ならそこで終わって主人公もその刹那の中で
ハッピーエンドなんだろうけど。


アタシはそれでは終わらないのだ。


次の日が来て、
また次の日がやってくる。

日々は繰り返すのだ。


そして今ココ、みたいな。



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