史上最悪!?な常務と

それで、
目の前にあるのは気持ちのいい土手から見える川の景色ではなく。


「ああ、そうだった、
今、魂どっか飛んでたみたい…」


思わずポツリ。


「…?
どうかされました?」


「え?あっ、えっと」


戸惑っているアタシと対照的に落ち着いている彼女は
クスリ、と笑い、
そしてお茶を一口飲んで言った。


「美味しいですね」


「…あのー、」


「アタシ、このお店が今、一番のお気に入りなの」


「はあ…」


「お店の雰囲気もロココ調でいいでしょう?」


そう言って如月 エミはニッコリと笑う。


なんか調子狂う。


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