史上最悪!?な常務と
「まあ、入社したいとかそんなの嘘だってすぐにわかったけどねー」
そりゃそうだ、
と彼女の言葉にうんうんと頷く。
「そんなことならアタシより秘書課にいるお姉さんのほうが詳しいんだから、
お姉さんに聞いたら?
って言ったんだけど、
適当にはぐらかすだけで…」
…あの子、
そんなこと聞いてどうするつもりなんだろう?
なに考えてるんだろう。
なにか企んでる?
まさか。
「ねえ?」
「あ、うん、へえ…、
なんで…だろね。
また、今度聞いてみる…」
頭では他のことを考えながら上の空で返事する。