史上最悪!?な常務と


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「あ、アヤお姉ちゃんお帰りー」


帰るとサキが笑顔で出迎えてくれた。

家の中で唯一、
変わらないのは彼女だけ。

事情わかってないってだけだけど。


「ねえ、レナは?」


「えーっとね、夕方帰ってきたけど、
用事があるって慌てて出て行ったの」


一度、帰ってきた…?
そして時計を見ると19時。


「…そう、夕方に帰ってきてそれっきり?
今までサキひとりだったの?」


「そうだよ。
でもちゃんとひとりで留守番できたもん」


「そっか、えらいね」

そしてサキの頭をぽんと軽く叩く。


あ、そうだ、小切手…。

アタシはエプロンのポケットに入れっぱなしにしてたことを思い出し、
キッチンへ急ぐ。

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