史上最悪!?な常務と
「なかなか…、
コレって仕事ないなあ」
別に何かがやりたいからって感じで辞めたわけじゃないし。
どんな仕事でもいいかな。
まだまだ家族にはお金がかかりそうだし。
カフェの店員さんなんか今までやったことないし、
おしゃれで楽しそうかも。
でも今までのキャリア活かして、
もともとの営業事務でもいいかな。
秘書はもう止めとく。
しばらくして
玄関先でドカドカと大きな音がしてハッとする。
え?もう21時?
夢中になって求人誌を見てたらあっという間に時間が過ぎてた。
「サキ、早く寝なさいっ。
もう9時過ぎてるよ?」
「はーい」
アタシの声にサキは立ち上がり、
テレビの電源を切って部屋に戻る。