史上最悪!?な常務と

秘書室のドアを開ける。

まだ少ししかたってないのにちょっと懐かしい。


「あれ?桃山さん?」
「どうしたんですか?」
「出戻り?」


相変わらず…。

そういう3人だって部屋の片付けしてるじゃないの。


「こんにちは…」


「私物とか片付けてるのよ」

「別の役員にアシスタントにつくことになったから」

「だから早めに片付けないと」


挨拶しただけで誰もなにも聞いてないのに3人は説明してくれる。


ついこないだまでここであれこれ言いながら仕事してたのに、
なんとなく片付いている部屋を見ると少し寂しい。


「で?なにしにきたんですか?」

島津さんが改めてアタシに聞く。


この3人には鍵のこと言いたくないな…。


そう思った時、
秘書室のドアが開いた。

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