史上最悪!?な常務と
「彼は突然、
婚約を破棄してワシントンへ行くと言いました。
これからの互いの会社のこともあるのに」
そうなの…?
「奴はこの会社を継がず、
前会長が作った子会社を受け継ぐつもりらしい。
全部自分で決めたことだからとそれ以上は何も言わず出て行った」
後に続いて興奮気味に怒ったように社長は説明する。
でも、
そんなこと言われたってアタシもなにも知らないんだから。
「カナタさんはこの会社に戻ってアタシと結婚しないといけないの。
そして会社繁栄させなければならないのに。
だから婚約破棄なんてあり得ない」
は?
なによ、それ。
如月さんって常務のことそんな風に見てたの?
「常務はよくアナタの話をしてたし、
桃山さんからも彼になにか言ったんじゃないですか?」
「は?」
黙ってたら好き勝手に…。