史上最悪!?な常務と
「彼女をここまで入れたのは私です、
私は退職願は預かったと報告したはずです。
受理したとは報告していません」
それまで黙っていた室長がアタシの前に立つ。
「室長…」
そんなこと言ったら室長の立場が…。
「えー…と、社長、如月さん?
お茶が入りました。
こちらへどうぞ?」
「少し落ち着いてお話しましょう」
「どうぞ、こちらへ。
常務はこちらで心当たり連絡してみますから」
今度はあの3人が社長と秘書を別室に連れて行こうとする。
そして別室のドアを閉める前に向島さんがこそっとアタシに言った。
「なんか用事があってここに来たんでしょ?
さっさとすませなさいよ」
助けてくれた…?
「あの…」
「前に言ったでしょう?
天然ワルは大嫌い、
桃山さんの方がマシ。
だから徹底的に邪魔するだけのこと」
そして別室へ入って行った。