史上最悪!?な常務と
震える手で封筒の中を確かめる。
中から出てきたのは航空券で。
そして日付を見て声を失う。
「これ…って…今日…」
慌てて指でたどりながら時間を見る。
そんな…、
出発まであと1時間しかない。
そして航空券と一緒に入っていたメモ書き。
「想いが同じなら、待っている」
そんな…。
「どうしたんですか?」
「常務が…、」
目を真っ赤にしてそう一言だけ。
でも室長はわかったみたいで。
「ここは任せて、
早く行って下さい」
アタシはべコリと頭を下げて部屋を飛び出した。