史上最悪!?な常務と




…あのとき、
空港に行ったけれど、

当然間に合うこともなく、

それからずっと泣いてた。


いつでも彼を追いかけることができたはずなのに。

彼を怒らせて傷つけて離れ離れになってしまったから…
追いかけるなんて、
できなかった。


こんな気持ちになるのならちゃんと素直になればよかったと

いつもいつも思ってた。


如月さんのことも、
社長のことも、

全部恐れないで常務だけの言葉を、仕草を信じて。


彼を信じていたら、
もっと素直になれたはずだった。


でも遅かったんだ。


もう会えない。


それでいて今でもいちばん会いたいひと。



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