史上最悪!?な常務と
「おはようございますー」
「おはようございますっ!」
向島さんと墨染さんがコレ以上はないってくらいの愛想振りまいて、
常務に挨拶する。
なのに彼は無視してそのまま常務室へと入ろうとする。
ま、でもその気持ち、
わからないでもないけど。
「おはようございます、あのっ、常務、お電話…」
そしてアタシは彼が部屋へ入ろうとする前になんとか呼び止めようと声をかける。
でも。
なんか、無視された。
なに、あの態度。
アタシは受話器を持ったまま呆然とする。
「ちょっと!」
電話の声。
「あっ、申し訳ございません、
只今、おつなぎします」
もう、
こんな電話どう対処していいかわかんない。
そう思いながら常務の部屋の内線を鳴らす。