史上最悪!?な常務と

「いつもその写真見てるのね?
ワシントン好き?」


「え?」


振り向くとオーナーがにっこりと笑顔でアタシの肩をたたく。


「いい写真でしょ?」


「そうですね…」


「アタシも結構気に入ってるのよね。
でも桃山さんのほうが気に入ってるみたいだし、
あげよっか?」


「そ、そんな悪いです、
アタシ、ここに仕事来てそれでこうして見れたらそれでいいですから」


アタシは慌てて両手を振って断る。


「そう?
なんか恋する瞳で見てるよね?
もしかして好きなひとがいる街とか?」


う。

鋭い。


「そって、そんなことないですよっ」


まだこんなにドキドキするなんて。


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