史上最悪!?な常務と
「あの、常務、
電話を保留にしてるのですが…」
わかってんのかなあ?
そう思いながら確認するように伝える。
「……」
彼は顔を上げることなく、
英字新聞やら経済新聞やらいろんな種類の新聞を広げている。
あー…。
何か言えば?
「電話…」
アタシはどうしていいかわからず、
同じ事を繰り返すしかなかった。
「電話の切り方もわからない?」
突然、彼はそう言って保留ランプの電話を取り何も答えることもせず、
そのまま電話を切った。
「あっ!」
思わず声が出る。