史上最悪!?な常務と

「すみません…」

「ふーん、
俺がだれかわかってるの?
だれに向かって言っている?」


そう言いながら彼はアタシに近づいてくる。

そんなの言われなくてもわかってますってば。


嵯峨野常務さま、
でしょ?

社長の息子さま、
はいはい。

わかってますってば。


ま、でもそんなことも言えず、
ただ、
苦笑しながらアタシは少しづつあとずさる。





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