史上最悪!?な常務と
Presentation 2
・ 私生活について
…目の前にあるのは今日、常務から預かったマンションの鍵。
あのひと、いったい、何考えてるんだろ。
アタシはだんだんと自分がなぜあの部署にいるのか、
わからなくなってきた。
浮かれ気分で秘書課に配属されて、
やったね、
なんて思ってたけれど冷静に考えてもやっぱり引っかかる。
アタシは天井を見上げて考える。
「……」
やっぱわかんない。
まあ、いっか。
今更、引き返すこともできなし。
そのうち慣れてしまえば、
そんな疑問もやがてアタシの中からも消えてゆくだろう。