史上最悪!?な常務と
あ、そうだ。
「あの…朝食は…?」
彼の背中に向かって声をかける。
でもアタシの声が小さかったのか彼は振り向かない。
あー…、
時間ないか…。
朝食抜きってうのはマズイのかな?
こういうこと初めてだし、
わかんない…。
「……か?」
アタシは軽く食べてきたけど、
でも。
「……」
そんなことを考えながら壁にかかる時計が目についた。
「……おい、」
あー、時間的にやっぱ無理かも。
「あの、やっぱり…」
そう言いながら常務の顔を見る。
「おいっ!
さっきから話しているのに無視とはいいご身分だなっ!?」
「……え?あ…はいっ!!」
なに、その怖い顔っ!!
いつも怖い顔だけどっ!
常務の大きな声にアタシはギクリとする。