史上最悪!?な常務と
ない。
ない、ない、ない…っ!!
やばい。
初心者マークがどこにもない。
これじゃ運転できないしっ。
…でも考えたらこんな車のどこかにそんなもの、
あるわけないじゃん…。
「だからどうした?」
よっぽどアタシは悲愴な顔をしていたのか、
常務も車の窓から体を乗りだして聞く。
「初心者…」
「え?」
そして嵯峨野常務も少し怪訝そうな顔をして車を降りる。
うわ、やば。
怒られるのかな…。
でもこのまま黙っててもどうしようもないし。
「…初心者マークは…
どこにありますか?」
「は?」
「しょ…初心者マーク!
どこにありますかっ!!」