史上最悪!?な常務と
考えたらこのひと、
私に笑う時って決まってこんな状態の時。
それでもこの笑顔に一瞬でもときめいてしまう、
自分にもまた腹が立つ。
ムッとしていつまでも睨みつけるアタシに、
彼は手を振る。
「…悪い…悪い…!
そんな…、ことかと思って!
それに、
そんなもの…この車には…ない」
心底、楽しそうに笑ってるよなあ。
でも!
アンタは楽しくてもアタシは楽しくないっ!
…他の女性にはこんな風にバカにして笑うってこと、
しないんだろうな。
うー…。
だからなのか、
もういろんな怒りがごっちゃまぜになってきた。