リアル猫の恩返し
1.5章
猫助け
あの騒動から一週間。
いたって平凡な一週間だった。
今日は日曜日。
朝から中学生と合同練習の日だ。しかも珍しく女子とも。
妹も中東部女バス部に所属している。
しかもキャプテン。
合同練習も終り、今は帰宅途中。
妹と、悠哉の三人だ。
「しかし、來華(らいか、俺の妹)ちゃんもバスケうまくなったよね~おまけに美人になったし。」
「悠哉、褒めてくれるな。つけあがんだろうが。」
「ちょっと!お兄!あたしわつけあがったりしないんだから!!!」
「赤面しながら言われても説得力ないな。」
「部活終わったばっかで、まだ体がほてってるんです!!!」