リアル猫の恩返し


「あのこ、降りれないのかな?」

「來華、これ持ってろ。」

「え、ちょ、お兄?」

妹に荷物を押しつけて木のほうへ向かう。

猫たちの威嚇はおさまるどころか、ひどくなっている。

「そんなに威嚇すんなって。今から俺が助けてやる。」

そういったがやっぱりおさまらないな。

とりあえず木によじ登って、子猫がいるところまでたどりついた。

「ちょと!お兄、危ないよ!」

手を差し伸べるが、おびえていて後ずさりするばかり。


< 42 / 49 >

この作品をシェア

pagetop