リアル猫の恩返し
「あのこ、降りれないのかな?」
「來華、これ持ってろ。」
「え、ちょ、お兄?」
妹に荷物を押しつけて木のほうへ向かう。
猫たちの威嚇はおさまるどころか、ひどくなっている。
「そんなに威嚇すんなって。今から俺が助けてやる。」
そういったがやっぱりおさまらないな。
とりあえず木によじ登って、子猫がいるところまでたどりついた。
「ちょと!お兄、危ないよ!」
手を差し伸べるが、おびえていて後ずさりするばかり。