【短編】ヒミツの図書室~きみへの想いを
NO.2__待ってました!
それから数日。
何事もなかったかのように過ごしていたが、実際は「何事もなかった」なんて程じゃない。
私・神崎まひろはご機嫌だ。
高校生にもなっていまだに“図書委員”をしている私は、今日も図書室で貸し出しの本のチェックをしていた。
見ては並べ、見ては並べの繰り返し。そんな単純作業が続く。
そんなとき。
ヴーっと、自分の携帯が鳴ったことに気づく。
「こんなときにかっ 誰だ!」
すぐさま図書室を出て、携帯を開くとそれは神宮司からのメールで。
“今、お前の高校の門のとこ”
そう文面には書いている。